サノヤスホールディングスは、100%子会社のサノヤス造船を新来島どっくに100万円で譲渡し、造船事業から撤退することを発表した。新造船需要の縮小と設備過剰が続く中、単独での生き残りが困難と判断したためである。サノヤスは産業用・建設用機械装置の製造や遊園地施設の建設などに経営資源を集中する。譲渡予定日は2021年2月28日。M&Aアドバイザーとしては、サノヤスホールディングスが業務の集中化により、より効率的な事業展開を目指す戦略を取ったと評価できる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。